2009年7月16日木曜日

デジタル写真集

エキサイトブログの記事内に、
「デジブック」のデジタル写真集が貼れるようになりましたので
さっそく試してみます。

今年3月に完成した「熊野の家」 デジブックで公開します。



<デジブックとは>
撮影した写真を、高画質フルスクリーンで見ることの出来るデジタル写真集です。

2009年7月14日火曜日

毎日新聞 2009年7月13日 (東京朝刊) 

             毎日新聞くらしナビ 住まい Living
             に掲載された記事の紹介です。









 
 
 


毎日JP-毎日新聞のニュース・情報サイト より、
原文のまま引用しています。
うちのこだわり:無垢材の香りふわっと--東広島・隅田さん
クーラー頼らず快適/伝統工法と最新技術融合 東広島市内でJRの駅を降り、伝統的な農家構えの家が点在する中を歩く。丘の上に広がるニュータウンに入ると、一転してハウスメーカーによるパターン化された家々がびっしり。その一角に建つ隅田和博さん(33)宅は、昔ながらの日本家屋の現代版を目指している。

 地元の中工務店(http://www12.ocn.ne.jp/~nakahoom/)で現場監督を務める隅田さん自ら設計し、07年末に完成した。妻と、まだ幼い娘2人の4人で住む。

 仕事でリフォームを手がけるたび、フローリングやビニールクロスをすっかり交換することに疑問を感じていた。配管類などの設備なら分かるが、柱や床の傷、落書きは家族の大切な思い出ではないか。そして、新建材による家は完成時が最も美しく、後はみすぼらしくなっていく。時間と共に味わいを増すような無垢(むく)の木で家を建てようと決めた。

 しかし、肝心の材料探しに難航。木材は十分に乾燥していないと現場で強度が出ず、ゆがんだりカビが出たりする。乾燥させながら建てると、工期が長くなり過ぎる。よく乾燥し、納期が早くて品質管理された木が見つからない。

 そんな時、奈良県吉野町の阪口製材所(http://www.wood‐sakaguchi.jp)を知った。目の詰まった良質なスギやヒノキを1年以上天然乾燥させている。07年9月中旬の柱建て当日、ご近所さんが「木の香りに、ふわーっと包まれているみたい」と、集まってきた。

 柱や梁(はり)の構造材はスギ、床など造作材はヒノキ。延べ床面積は約140平方メートル、工費2400万円のうち阪口製材所の材木代は約600万円だ。梅雨の時期でも、それほど湿気を感じず、涼しい。クーラーは2階の寝室に一つだけ。

 土台と柱、柱と梁の接合部が動かないようにする木片(込み栓)を打つなど伝統にこだわる一方で、隅田さんは現代の手法を織り交ぜることも必要だと考えている。鉄筋コンクリートのベタ基礎、珪藻(けいそう)土の内壁の下地は石こうボード、外壁には鋼板。台所はもちろんシステムキッチンだ。「伝統を無理なく発展させることで、その土地ごとに特色ある木の家が広がるはず。景観が良くなると思います」

 隅田さんの工夫で、成功した点は? まず樋(とい)まで含めて約1メートルの深い軒。外壁の雨よけに良い。そして、室内の窓枠に棚を設けたこと。子どもの工作や趣味の一品を飾れる。何よりも、プロである隅田さん自身が今回の自邸設計を通して、家造りは「自由」なのだと再認識できたのが最大の収穫のようだ。【鶴谷真】

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■+α

 ◇太陽と雨で天然乾燥、100棟分ストック

 阪口製材所の阪口浩司社長(61)は99年12月、それまで売り上げの3分の1を占めていた集成材の製造を突然やめた。狂いが生じにくくて安いが、使用する塗料や接着剤が次世代に及ぼす悪影響を思ったからだ。その1年半前に2億5000万円を投じた集成材の製造ラインは放棄し、業界仲間に心配された。

 現在は、太陽と雨にさらした天然乾燥材を住宅100棟分以上もストック。ミリ単位の注文に応えて速やかに納品する。「本物」を探していた建築家や工務店、施主が全国から見学に訪れる。阪口社長は「夢を形にするお手伝いこそ醍醐味(だいごみ)」と話す。

毎日新聞 2009713日 東京朝刊


◆関連報道記事です。中国新聞2008年11月29日朝刊、呉、東広島版 (踏ん張っています・まちの顔)
広島経済レポート2008年11月20日号 (吉野杉・檜使い本格住宅を建築)